パロラ戦車博物館の近くの町であるハメーンリンナに砲兵博物館があります。

さすがに軍の博物館だけあって冬戦争から近代にいたるまでの多数の火砲が展示されています。



ここの火砲の砲身がどうやらカモメの巣になっているようで、下手に近づくとカモメが頭スレスレに飛んできて威嚇してきますので注意が必要です。
行く方は気を付けて!



屋外に展示してある火砲くらいしか無いのかと思っていたのですが、屋内の展示もかなりのものでした。
古い歴史の説明から現代まで順を追った展示と説明がされています。
が、私にはWW2辺りしか興味がありませんw

エニグマ

ネーベルベルファー
といったドイツ軍から購入した装備や

おなじみラティ対戦車ライフルを対空射撃ができるようにしたもの。


面白い形状の対空標準器
対戦車用には力不足になったものの、対ヘリ用には有効という事で80年代まで装備されていたそうです。
さすがにその後は引き上げられ、大半はアメリカの民間市場に渡りました。
私も在米時にアリゾナの大きなガンショーで売られているのを見たことがあり、これと比べるとバレットの12.7mm狙撃銃がかわいく見えて、売り主に「これは銃じゃなくて砲だね」と言ったら「その通り!!」と言ってました。
今回の旅で訪れた博物館はここまでとなります。
どの博物館も人が少なくゆっくり見れて、展示もとても良かったです。
オマケで、サープラスショップ情報を紹介していきます。
最初はハメーンリンナにあるこちらの店

https://www.reservilaisliitto.fi/yhdistyspalvelut/yhdistysten_ja_piirien_kotisivut/etela-hame/myymala
フィンランド語が読めないから店の名前がよく分からん

砲兵博物館のすぐそばにあり、店の前にあるコソモレツトラクターが目印。
品揃えはちょっと古いフィンランド軍装備やイギリス、ドイツ軍なんかのもの。
比較的安いけど、店のおばちゃんは愛想が悪く、店内を見ていると万引きでもすると思われたのか後をついてくる。
で、その割には商品の質問をすると殆ど知識が無い様で、頓珍漢な答えが返ってきた。
サラっと見て欲しいものが無ければ、さっさと出た方がよさそう。
次

SA-kauppa
https://www.sa-kauppa.fi/
こちらもハメーンリンナにある店
軍装品店というよりは、正にサープラスショップ(軍放出品店)といった店。

照準器やペリスコープ。
何用かは知らん

薬莢群
機関砲弾から大口径砲弾のものまでそろっているけども、薬莢からプライマーも外されていないので持って帰るのはやめておいた方がいいでしょう。
商品はどれも安いのだけれども、放出品だけあって使い道のない配管の部品やエンジンのパーツ等がほとんど。
心惹かれるものはほとんどない。
最後に
ヘルシンキにある店

Varusteleka
https://www.varusteleka.com/en/page/shop-and-bar-sotima/19790
店内はサバゲーマー用ミリタリーショップといった感じで、現用のものが中心。
現用イギリス軍やドイツ軍の装備なんかもありだけれども、ヒストリカルなものはほとんど無い。


現用フィンランド軍の迷彩服が欲しかったのだけれども、新品とはいえ高い!
中古でよかったんだけれども、結局どこの店でも見つけられなかった。
空港からそれほど遠くないので、観光でも行きやすいかな?
この店はバーも併設されているので、飲んだり食ったりもできます。
と、5回に渡って引っ張りましたが以上がフィンランド取材旅でした。
日本からは直行便もあり、飛行機代もあまり高くなく、英語も通じて、治安も良いフィンランドは戦車を見たい人にはオススメできる国です。
ただし飯はメッチャ不味いのを覚悟しておいてください。
でも私も恐らくまた行くと思います。
もちろん冬以外ですけどね~
ところで土産に持って帰ったサルミアッキは皆に大好評でしたwwww
機会があればぜひ食べてみてください!
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- 2019/07/08(月) 01:16:30|
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上段の展示車両に移ります。
が、その前に目に入ったのが

恐らく走行可能なT-26
何台残ってるねん!?
そして次に気になったのが

装甲列車



さらにPAK40が道路に狙いをつけています。
そして上段

チャリオッター

コメットさん

この2台をの溶接部なんかの細部を見ているとイギリスの工業力の高さが感じられました。

T-72M1



SISU なかなか面白い車両
装甲車群



パトリアAMVの試作車両 120mm砲2連装
ヨーロッパでは2連装砲が流行ったのか?


次は屋内展示の対戦車砲コーナー

コソモレツトラクターとPAK40












各国の対戦車砲
当時フィンランドが様々な武器を輸入、又は鹵獲して使っていたことがよくわかります。
展示内容は紹介していないのもありますが(私の趣味の関係)、こんな感じかと。
あと小さいながらもお土産コーナーもあります。
フィンランド軍ファンの方には良いものがあるかも?
私が買うかちょっと悩んだのは

手榴弾のダミー
西側のは日本でも入手できますが、共産圏のタイプはなかなか見かけませんから。
しかし、通常なら模擬弾は青く塗られているのですが、これはそのまんま。
これをG20で厳戒態勢の関空に持ち帰る勇気はさすがにありませんでした・・・
確か1個35ユーロだったと思いますので、勇者は持って帰ってみてはい? もちろん自己責任で。
パロラでは2日にわたって、クタクタになるまで思う存分取材をしました。
博物館としてはそれほど大きくありませんが、内容がギュッと凝縮されてます。
以前は車内も入れた?様なのですが、現在は入れずちょっと残念でした。
日本人見学者もいるだろうなと考えていたのですが、日本人どころかアジア人は2日間私1人でした。
パロラは展示車両が面白いというか、引き付けられるものがあり、不思議とまた行きたくなるというか、また来るだろうなと感じさせてくれる楽しい博物館でした。
帰ろうとしているとフィンランド陸軍の新米兵士の皆さんが見学にやってきていました。
ドイツやアメリカでもこういう光景は見たので、各国とも教育で見せてるんでしょうね。
パロラを後にして次の目的地へ
しつこくもう1回続く
- 2019/07/03(水) 00:57:40|
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屋外展示場です

まずは軽戦車群



T-26各種
年式や形式、フィンランド仕様への改修もありバリエーション豊か

ヴィッカース
詳しくないんで、ぱっと見はT26と区別がつかない

車体前面に張付けらているネームプレート。
ふとシリコンゴムで型取りしてみたくなった(やってませんよ!)

T-70

T-60

T-50
ここまでよく残っていたものです。

T-28
でけー
でも欠品部品多数でコンディションはヨロシクないですね
そして今回の主目的

KV-1!
これまでKVはアバディーンとソミュールで見たことがありましたが、改めてドイツ戦車と違うどっしりとした重厚感があります。


ここには溶接砲塔に増加装甲を取り付けたタイプと鋳造砲塔の2種があり、データ収集には大変助かります。

2台のおケツ

履帯も1体型と分割型の2種を見比べれます。
そしてデータを取りまくる




砲塔上面はデジカメを自撮り棒に取り付け、タイマーをセットしての撮影。
誘導輪は考えていたよりも内側が複雑な形状をしています。
気が付けばKVだけで700枚以上写真撮ってました。



T-34ファミリー

そのおケツ

JSU152
一時期、手法を外して戦車回収車として使用されていたものに再度元に戻した車両らしいです。
古い写真を見ると、でっかいマフラーを付けられていたようです。

そしてガルパンファン大好きBT42
BT-7のデータ収集に役立ちます。


またまた三突
何台残ってるんだ?

そして4号
いずれの車両もフィンランド軍によってかなり改修されているため、データ収集する際には注意してやらねばなりません。
フィンランド仕様を作るのであれば問題ないでしょうけれども。
今回、取材の際に日本からのファンが大勢来ていないかちょっと心配しておりましたが杞憂でした。
ガルパンの封切と重なってたからかな?w
あまり多くの方が見学や撮影してたら取材がやりにくいし、何よりも私は海外旅行中は日本人観光客を避ける傾向があります。
深い意味は無いんですが、せっかく日本では経験できないことをしているのに日本人同士で群れになっても面白くない気がするんですね。
どうせ話すなら現地の人達、他の国から来た人達と話をしたい。
だから折角の海外一人旅とかでわざわざ日本人宿に泊まる人は勿体無いなあ~と。
でも決してそれを批判する訳ではないんですけどもね。
そしてまだまだ続く
- 2019/06/29(土) 01:11:45|
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いよいよパロラ戦車博物館です。
10時開館なのですが、早めに出発します。
その理由なんですが、博物館近くの高速道路に行くと

三突が鎮座しております。

完全に放置状態で触り放題。

登っちゃダメとは書いてなかったんで、登ってみたり。
当然ながらハッチは開かず中には入れませんが、博物館に着く前からテンション上がってしまいます。

道を挟んで反対側にはレオ2

滅多に見れない砲塔下部をのぞいてみたり。
そうこうしている間に開館時間になったので慌てて博物館へ

到着~
もうアドレナリン出まくりです。
博物館は受付におじいちゃん1人、併設のカフェにオネエチャン1人という非常にこじんまりとした感じ。
博物館自体は屋内展示場3か所、屋外展示場1箇所、適当に屋外に展示されている戦車数台といったところ。
入場料払って1つ目の屋内展示場へ


いきなりルノーがお出迎え

隣にはガーデンロイド

BA10とBA20

T26

T34-85

そして3突のカットモデルとハッチオープン状態の。
カットモデルは確か昔は屋外に展示されてて、中に入れたはず(昔のモデルグラフィックスにそんな写真があった)
普段見えない箇所が見えて、良いデータが取れた。
そして気になったのがコレ


1/6のフィンランド軍仕様の3突
かなり出来が良く、ARMORTEKの製品を改造したものかな?
次の建屋へ


このレオ2とT72は登ることが出来る様になっていますが、中には入れません。

レオ2の工具固定クランプを見てみると戦時中のドイツ戦車と基本変わっていません。
面白い。

T72Mの整備マニュアル




これって昔タミヤからキットが出てましたよね?

こんな戦後車両に混ざってL-62 Anti II
とても良いコンディションで保存されています。
お次はいよいよ屋外展示場
続く
- 2019/06/24(月) 00:29:20|
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個人的取材から帰ってきました。
今回訪れていたのはフィンランドです。
フィンランドというとパロラ戦車博物館で、KV-1やT-34等の共産圏の車両が多く展示されていますよね。
本来ならKV-2が展示されているロシアに行って取材したいところでしたが、ロシアに行くにはビザが必要で、車両も柵に囲われて近くで撮影できなさそう。
それに比べてフィンランドなら関空から直行便が出ていて、チケットも6月なら割と安い! 博物館も空港から比較的近い位置にあるので訪れやすいというメリットがありますし、KV-1が2両も展示されている。

空港に早朝に到着し、まずはレンタカーで首都ヘルシンキの港へ。
ここからフェリーに乗りスオメリンナ島要塞へ向かいます。


まさに要塞島ですな。

冬戦争、継続戦争に使われていた沿岸用潜水艦。
中も見学できるのですが、時間の都合でやむなくスルー
そしてスオメリンナ博物館へ
11時開館なので、早朝に行ったら結構待たされました。




ビッカースが鎮座しています。
私はこの車両についてはよく知らないのですが、状態は良さそう。

フィンランド軍といえばスキー部隊ですね。


そして日本の1898年製12cm砲。
冬戦争と継続戦争で活躍したようです。
小さい博物館なので比較的短時間の見学となりまたが、外へ行くとフィンランド軍の軍楽隊のイベントがあるようで、車両や装備の展示がされていました。


現用フィンランド軍は西側と東側の装備と半々なイメージ。

偵察バイクはヤマハのWR

展示用に完全装備の兵隊さんがいたんで「写真撮らせてー」と言ったら恥ずかしそうにポーズ取ってくれました。
そして島を後にして、再度空港側まで移動。

ヴァンター航空博物館へ
ここも比較的小規模な博物館です。


ドラケン
私の世代だとエリア88を思い出しますw

朽ちたメッサー

DB601 モーターカノンがカッコいい。

シュトルヒ


他にもバンパイアなんかもありましたが、民間機が中心なため、正直言って私の心をくすぐる様な機体は無く、ここも早々に出ました。
そして車で一気に北上し、ハメーンリンナへ。
この町で宿を取り、翌日のパロラに備えます。
続く
- 2019/06/22(土) 02:51:23|
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